夜間にマウスピースをつけることによる効果|福岡市東区香椎浜の歯医者あおき歯科・矯正歯科クリニック

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夜間にマウスピースをつけることによる効果

■夜間にマウスピースをつけることによる効果

皆さん、こんにちは。福岡市東区香椎浜のあおき歯科・矯正歯科クリニックです。歯の健康を守るために、日々さまざまなケアを行っている方も多いかと思いますが、夜間にマウスピース(ナイトガード)を使用することで得られる効果についてご存じでしょうか?ナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりによる歯のダメージを軽減し、噛み合わせの改善や顎関節症の予防にも役立つアイテムです。

本コラムでは、ナイトガードの効果や必要な症例、そしてそのデメリットについて詳しく解説いたします。これを読んでいただくことで、夜間にマウスピースを使用することの重要性と、その選択がどのように歯の健康に寄与するかをご理解いただければ幸いです。

▼夜間につけるマウスピース(ナイトガード)とは?

ナイトガードとは、夜間に歯を保護するために装着するマウスピースのことです。歯ぎしりや食いしばりによって、歯や顎に過度の負担がかかることがあります。これらの習慣が続くと、歯の摩耗や破損、顎関節の痛みなど、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。ナイトガードは、これらの問題を防ぐために設計されたもので、柔らかい素材で作られたものから硬い素材のものまで、さまざまな種類があります。

▼夜間にマウスピースをつける効果

夜間に治療用のマウスピースであるナイトガードをつけると、次に挙げる4つの効果が期待できます。

◎歯の摩耗防止

夜間にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりから歯を保護し、歯の摩耗を防ぐことができます。特に、歯ぎしりが原因で歯がすり減り、噛み合わせが変わってしまうことを防止する効果が期待されます。

◎顎関節症の予防

ナイトガードは、顎関節にかかる負担を軽減し、顎関節症の予防にも効果的です。顎関節症は、顎の関節や筋肉に痛みや不快感を引き起こす状態で、重症化すると日常生活に支障をきたすこともあります。ナイトガードを使用することで、こうした症状の予防が可能です。

◎噛み合わせの改善

噛み合わせが悪いと、歯や顎に過度な負担がかかることがあります。ナイトガードを使用することで、噛み合わせを安定させ、歯や顎への負担を軽減することができます。これにより、歯の健康を長く保つことができるでしょう。

◎歯の破損防止

歯ぎしりや食いしばりが原因で、歯にひびが入ったり、破損したりするリスクがあります。ナイトガードは、こうした物理的な力から歯を守り、歯の破損を防ぐ役割を果たします。

▼ナイトガードの装着が必要な症例

歯医者の治療用のマウスピースであるナイトガードは、次に挙げるような症例で装着が必要となります。

◎歯ぎしり

夜間に無意識に歯ぎしりをしてしまう方は、歯や顎に過度の力がかかり、さまざまな問題を引き起こします。歯ぎしりが原因で歯がすり減ったり、顎関節に痛みが生じたりする場合、ナイトガードの使用が推奨されます。

◎食いしばり

食いしばりもまた、歯や顎に大きな負担をかける原因となります。特にストレスが原因で食いしばりが強くなる場合、ナイトガードを使用することで歯や顎の保護が必要です。

◎顎関節症

既に顎関節症を患っている方にとっても、ナイトガードは有効です。顎関節にかかる力を分散させ、症状の悪化を防ぐことができます。

▼ナイトガードに保険は適用される?

ナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりによる歯の摩耗や顎関節症の予防を目的とした治療用具であり、条件によっては健康保険が適用されます。具体的には、歯ぎしりや顎関節症が診断され、治療が必要と判断された場合に保険適用の対象となります。保険適用時の費用の目安は、自己負担額が約5,000円から10,000円程度です。ただし、保険の適用条件や費用はケースバイケースで異なるため、詳しくは担当の歯医者に相談することをお勧めします。夜間にマウスピースを使用することで、歯や顎を守り、長期的な健康を維持するための一助となるでしょう。

▼夜間にマウスピースをつけるデメリット

ナイトガードには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。例えば、初めて使用する際には違和感を覚えることがあり、慣れるまでに時間がかかる場合があります。また、適切な清掃を行わないと、口腔内に細菌が繁殖しやすくなり、口臭や歯肉炎の原因になることもあります。さらに、ナイトガードが適切にフィットしていない場合、逆に歯や顎に負担がかかることもあるため、歯医者での調整が必要です。

▼ナイトガードによる治療期間はどのくらい?

ナイトガードによる治療期間は、個々の症状や使用目的によって異なります。例えば、歯ぎしりや食いしばりが原因で顎関節症が発症している場合、ナイトガードの装着は長期間にわたることが一般的です。症状が改善されるまで数ヶ月、ケースによっては1年以上にわたって使用することが推奨されることがあります。一方で、軽度の症状や予防的な目的での使用であれば、短期間の装着で十分な効果が得られる場合もあります。

ナイトガードは、歯医者で定期的に調整やチェックを受けながら使用することが重要です。これにより、患者さんの症状の進行や改善に応じて、適切な治療計画が立てられます。また、使用を継続することで、噛み合わせの改善や顎の負担軽減など、長期的な効果が期待できます。

ナイトガードの治療期間については、まず歯医者に相談し、患者さんの状態に合わせた最適なプランを立てることが大切です。夜間にマウスピースを使用することで、歯や顎の健康を維持し、快適な生活を送るためのサポートとなります。

▼矯正用のマウスピースでも同じ効果が期待できる?

矯正用のマウスピース(アライナー)は、歯を動かして理想的な噛み合わせを実現するために設計されていますが、ナイトガードとは異なる目的で使用されます。ナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりから歯を守るために特化しており、これにより歯の摩耗や顎関節症を防ぐ効果があります。

一方、アライナーは歯を移動させるために使用されるものであり、噛み合わせの矯正に重点を置いています。そのため、アライナーをナイトガードの代わりに使うことは推奨されません。アライナーは通常、歯ぎしりや食いしばりの力に耐える設計にはなっておらず、逆にアライナーや歯にダメージを与える可能性があります。矯正治療中でも、歯ぎしりや食いしばりに悩む患者さんは、歯医者に相談し、適切に対処してもらいましょう。夜間に使用するマウスピースは、その目的に応じて選択することが、歯の健康を守る鍵となります。

ちなみに、マウスピース矯正を始めとした歯列矯正では、治療期間中に歯ぎしりが多くなったり、上下の噛み合わせが一時的に悪くなったりすることで、歯や顎関節に大きな負担がかかりやすくなります。

▼まとめ

今回は、夜間にマウスピースをつけることによる効果について解説しました。ナイトガードは歯や顎を守るための重要なアイテムであり、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症に悩む患者さんにとって大変有効です。しかし、その使用にはデメリットもあるため、歯医者の指導の下で適切に使用することが大切です。歯の健康を長く保つためにも、夜間にマウスピースをつけることを検討してみてはいかがでしょうか。

以上、福岡市東区香椎浜のあおき歯科・矯正歯科クリニックでした。

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