歯周病患者さんに対し歯周組織再生療法(エムドゲイン)を行なった症例|福岡市東区香椎浜の歯医者あおき歯科・矯正歯科クリニック

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Case

マイクロスコープ歯周病治療再生療法

歯周病患者さんに対し歯周組織再生療法(エムドゲイン)を行なった症例

初診時年齢 41歳
性別 男性
主訴 左下欠けた
治療内容 歯周組織再生療法(エムドゲイン)

主訴は左下が欠けたことで来院されました。その時も右下の犬歯の歯周ポケットが一部8㎜ありました。(正常値は2〜3㎜)

8㎜というと、歯を支えるべき骨が吸収し、重度の歯周病になります。

歯周外科処置も説明したのですが2017年は左下の治療を優先しました。

その後メインテナンスで様子をみていましたが歯周ポケットが12㎜となってしまいましたので

歯周外科処置を行うこととしました。

歯周病治療の歯周外科処置には大きく分けて①ただ歯石を取るだけ②歯周組織を再生させる方法があります。

①の場合、歯石は取れて、腫れていた歯茎が引き締まり歯周ポケットは減るのですが、歯茎が下がって根が露出してしまう可能性が高くなります。

参考の写真をみてください。

前歯の根が歯周病ですでに露出しています。しかし治療を中断され3年間後。

さらに根が露出してしまいました。

このケースは歯周病が進行して根が露出していますが、①歯石をとるだけでは同じことが起こりやすいです。(根の露出に関しては)

 

話を戻します。

この患者さんはできるだけ歯を長持ちさせたいという思いから、②歯周組織再生療法を選択されました。

処置中の写真です。白黒にしています。

左の写真では歯の周りの骨が吸収しています。

右の写真は歯石を取ったあと、エムドゲインという薬剤を使用し、人工の材料をつめています。

治療後の状態です。歯茎の露出も最小限で済んでいます。

レントゲンでも黒く写っていた部分が骨に変わっていっているのがわかります。

歯周ポケットも4mmに改善されました。

歯周病は症状が出にくい病気で、痛み・腫れがでたとしても虫歯と違って症状が長続きしにくいです。

メインテナンスを継続することは当然必要ですが、どこかのタイミングで歯周外科処置に踏み切る必要がでてきます。

歯を長持ちさせる処置として歯周組織再生療法という方法があります。

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