全体的な治療(審美治療、インプラント、マイクロスコープ)
-

Before
-

After
| 初診時年齢 | 42歳 |
|---|---|
| 性別 | 女性 |
| 主訴 | 右上痛い |
| 治療内容 | インプラント セラミッククラウン 精密根管治療 ダイレクトボンディング MTAセメント |

全体的に治療を行いました。かなり長い投稿になりますので前歯の治療前と治療後を先に提示します。

全体的な治療工程を投稿します。興味のある方は是非みて頂けたら、と思います。

患者さんの左上、右下に歯がありません。

細かいレントゲンでしっかりと診断していきます。
全体的にかぶせものをはずしてマイクロスコープで根の治療を行ったのちに、
インプラント治療を行います。

安心・安全にインプラント治療がおこなえるように
CTと模型を元に右下のサージカルガイドを作製して手術をします。

右下は骨の幅も十分だったので侵襲の少ないフラップレスという治療法でインプラント治療を行いました。
手術直後にかかわらずほとんど出血がないのがわかります。

左下の治療です。レントゲンの赤い矢印のところをみてください。治療前のかぶせものは歯との間に段差があります。
下の白い矢印の部分ですが虫歯の位置が歯茎より深いところにありました。このまま型取りをしても歯茎の深いところまでは型が出ません。
そこで歯冠長延長術という治療をおこない、歯茎を下げて全周健全な歯を出すことをしました。(右下の写真)

次に前歯の治療についてです。

本来、左右対称であることが審美的にも望まれます。
また、理想的な歯のラインは左上のようになります。
顔などを参考に現在のインサイザルエッジポジション(前歯部切縁の位置)、つまり前歯の先端の位置は長いのかどうかを
診断します。
この位置で問題ないので最終ゴールも変更しないと決定しました。

歯の縦の長さと横幅は1:0.8が理想なのですが、治療前は縦長の歯になってしまっています。

そこで模型上でロウを使ってシミュレーションし、治療に入ります。

上の前歯はラインを整えるために、下の前歯は重なり合っている部分(青の矢印)を整えるために矯正治療を
行いました。

上下の歯がしっかり噛んだところで矯正治療を終了します。
その時点で仮歯で噛み合わせを確認し、

全体的に最終的な形を再びロウでシミュレーションします。
ここからは技工士さん(Labo)と協力して全体的にしあげていきます。
まず1本ずつ丁寧に歯の形を整えて、歯肉圧排をし型取りをしていきます。
と同時に全体的な模型も作成します。

かぶせものをつなげる(連結)部位はまずはひとつずつフレームを作ってもらい
お口の中で赤いプラスチックで留めます。
型取り→模型という作業の中で微妙に誤差が生じます。
つなげるものを一度に作成するより、このようにステップステップで確認していくことで
段差のない精密なかぶせものをつくりあげていくことができます。
最終の仮歯です。
ここで前歯の長さ、形、しゃべり具合、物が詰まったり、噛みにくいところは無いかなどを確認します。
フェイスボウというものと、顎を前・左右に噛んだ状態を印記し、その患者さんに合った顎の動きを咬合器と言われる
装置で再現できるようにします。

患者さん固有の顎の角度などを計測します。
これを行わない場合は、平均の値で作成していくので場合によっては実際のお口の中で調整が大変になります。
技工士さんがコンピューター上で設計をおこないました。
フレームの試し合わせを行います。
先ほど述べたようにステップステップで確認することがだいじです。
レントゲン上でも段差が無いか、しっかり確認しています。

セラミックの艶出しをする前にも確認します。
艶出しした後に調整する(削る)量が大きいと綺麗にならない場合があります。 
最終的な状態です。

顎を前・左右に動かした時は前歯しか当たらなくて(ガイドして)奥歯は当たらない状態にしないと
奥歯が壊れていく可能性があります。
しっかり奥歯が離れていることを確認しました。

術前と

術後です。

前歯も左右対称で審美的なセラミックをかぶせることができました。
患者さんもとても満足していただきました。

時間はかかりましたがその後も長い間、見た目だけでなくお口の中で機能していけるように
丁寧に行うことが大事だと思います。



