歯の破折〜インプラント治療〜
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Before
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After
初診時年齢 | 57歳 |
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性別 | 男性 |
主訴 | 左上違和感 |
治療内容 | インプラント治療 |
左上に違和感がある。ということで来院されました。
左上の神経を取った2本に時々症状があるそうです。レントゲン上で根の先に黒い影はなく、問題はないように思えます。
しかしレントゲンでわからずとも歯にヒビが入ったり、折れていることがあります。
歯が折れると抜かないといけないので、確定しないと当然抜くことはしません。
神経を取った歯はただでさえ折れやすいので、しっかりと歯を包むかぶせものにした方が良い。と言われています。
しかし、そうすると見える部分も金属になるので、前回の治療では見た目を優先されたみたいです。
それに加え、右の噛み合わせが良くなく緑のまるで囲んだ部分にスペースがあり噛んでいません。
これはおそらく子どもの頃に虫歯で乳歯を早く抜くことになってしまった。からだと思われます。
これにより1本しっかりと生えることができなかったのです。
こうなると右では噛みづらく、左で噛むことが多くなります。当然負担も強くなります。
神経を取っている。歯をかぶせていない。反対の歯が噛みづらい。
歯が折れやすい条件が多いです。
2ヶ月後歯茎が腫れていまいました。この部分にゴムの棒を差し込んでレントゲンを撮ると根の中央に先端がきます。
これは歯が折れている可能性が高いです。↓のブログも参考にしてください。
しかし、「抜く」という治療になってしまいますので、この時は治療せずに様子を見ることにしました。
しかし、さらに3ヶ月後。隣の歯も折れてしまっていました。よく見ると左の3ヶ月前のレントゲン上でも黒い線が広がっているのがわかります。
今回は諦めて2本治療することとなりました。
入れ歯ではなく、インプラント治療をご希望されました。
抜歯すると歯が折れており、右の写真を見ると緑の丸の部分骨が溶けています。
骨がないとインプラントはできませんので、人工の材料と人工の膜を使用し、まずは骨をつくることにしました。
抜いた直後とインプラント埋入直前です。しっかりと骨ができているのがわかります。
根本的には噛み合わせの悪い右側を矯正して、左の負担を軽減させないと
いずれインプラントが悪くなったり、噛み合う下の歯が悪くなる可能性があります。
しかし今回、患者さんは矯正治療を望みませんでした。
今後も力のコントロールをしていかないといけません。