マイクロスコープ精密根管治療
穿孔:パーフォレーションがある歯に対し、マイクロスコープを使用し抜かずに対応できた症例
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Before
初診時年齢 | 66歳 |
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性別 | 男性 |
主訴 | しみる |
治療内容 | マイクロスコープ 精密根管治療 パーフォレーションリペア 矯正的挺出 セラミッククラウン |
治療回数・期間 | 5ヶ月 |
治療費(治療当時) | 22万円 |
リスク・副作用 | 歯がすでに脆弱なので将来的に破折の可能性あり |
メインテナンスに通っている方の紹介で来ていただきました。
主訴はしみるとのことでしたが、その部分はすぐに落ち着きました。
歯石を何回かに分けて取っている間に、急に左下が痛みが出た。ということでした。
レントゲンを見ると、歯の周りが黒くなっており骨が吸収しています。
本来の根管の方向とは違う方向に治療されており、それにより中で穴があいており
骨が吸収してしまっています。
歯の深い部分で穴があいてしまうと(穿孔:せんこう)基本的に抜歯になってしまいます。
しかし、マイクロスコープを使用し保険ではみとめられていないMTAセメントという特殊な材料で塞ぐことができれば
保存できる可能性があります。
左:慎重に歯の中のプラスティックの土台を削り(途中でレントゲンで確認)
中央:除去できたことを確認
左:穿孔部位を封鎖し、本来の根管もきれいにして充填した後のレントゲン、まだ骨は吸収しています。
最後に治療中の動画にあります。
今回は根の問題だけでなく、歯もあまり残っていませんでした。
歯茎の上に1㎜以上健康な歯質が残っていないといけませんが、ありません。
そこでこのような装置で矯正力をかけて引っ張ります。
すると歯茎の上に歯がでてきているのがわかります。
治療後数年ですが、骨が溶けていた黒い部分も再生して骨が回復してきています。