マイクロスコープダイレクトボンディングMTAセメント審美治療
歯の神経を残す治療(MTA・ダイレクトボンディング )
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Before
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After
初診時年齢 | 14歳 |
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性別 | 女性 |
主訴 | 歯が欠けた |
治療内容 | ダイレクトボンディング MTAセメント |
治療費(治療当時) | MTAセメント3万円 ダイレクトボンディング6万円 |
左上に大きな虫歯があります。右のレントゲン上で歯の真ん中にある黒い影(神経の部屋)に近接した虫歯があります。
CT撮影を行うと、一部分は完全に虫歯と神経の部屋はつながっているように見えます。
これぐらい深い虫歯が存在すると、従来の方法では神経を取らないといけません。
しかし神経を取ると歯を削る量も増えて、歯の寿命が短くなります。
この患者さんはまだ中学2年生です。
神経を取りたく無い・歯を長持ちさせたい
という希望がありましたのでMTAセメントによる直接覆髄法を選択しました。
まずラバーダム(ゴムのシート)を使用し、治療中に唾液による感染がおきないようにします。
そこから虫歯を取り除いていきます。
マイクロスコープを使用し、鏡を駆使することで色んな方向から虫歯の取り残しがないか確認します。
やはり、虫歯を除去すると露髄(神経の部屋が見えてしまうこと)してしまいました。
ここから一般的には神経を取る治療(抜髄:ばつずい)になります。
その場合これくらい歯を削ることになります。
このように、かなり大きく削らないといけなくなります。
更に根の治療後、外側の部分の歯を削り被せ物をすることになり、歯の寿命は大きく短くなります。
今回は
ここから神経を残す処置をしていきます。
MTAセメントで露髄面を覆いました。
その後虫歯の部分をダイレクトボンディング によって修復していきます。
歯と歯の間もしっかりフロスがかかっているのがわかります。
従来の方法は神経を取り、銀歯で全部かぶせるしかなかったですが、
この方法で歯の寿命を長くすることができます。