~破折ファイル~ マイクロスコープを使用した精密な根管治療
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Before
破折ファイルについてお話しします。
根の中の治療（根管治療）時に使用する道具のひとつにファイルというものがあります。
これが治療中に折れてしまい、根の中に残ったものを破折ファイルといいます。
このように一定の確率で起こってしまいます。
この破折ファイルは除去すべきかどうかについてです。
このように除去しなくても良い。といった論文や
破折器具（ファイル）があることで治癒率が低かった。という論文もあります。
破折ファイルを除去すべきかは、歯内療法（根管治療）の目的を考えるべきです。
根管内の起炎因子(感染の原因となるもの)を除去できるのであればファイルは除去しなくても良いし、ファイルにより
起炎因子が除去できないならファイルを除去すべきです。
このように、状況によって除去する必要性が違ってきます。
まず、一番必要性の高い、破折ファイルがあることにより起炎因子が除去できないパターンです。
CTも撮影し、原因の根管（根の先が黒くなっている根管）にファイルがあります。
これはファイルを除去しなければ根管内がきれいになりません。
次に紹介で来られた患者さんで、歯が痛いといわれていました。
確かにファイルがあるのですが、CTでみると
MBという根管の先が黒くなっており、ファイルがあるDLという根管の先には黒い影はありません。
ファイルを除去するには、歯を少なからず削らないといけないので、そのデメリットもお伝えし、MBをきれいにすると
痛みも取れましたので、今回は除去しないことにしました。
除去する必要性が高い場合は、除去していくのですが成功率は以下のようになっております。
当然100％というわけにはいきませんし、マイクロスコープが無ければ除去することはほぼ不可能です。
最後に必要性の高かった症例の術前術後をみていただきます。
詳しいことは以下のページをご参照ください。
